今週のパーツ
第 3、第 4 煙突 |
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そして作業は・・・
実質上、先週と同様。部品番号が違うだけである。観察力の鋭い読者は、写真まで同一であることに気づくであろう。 |
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今週のポイント
特になし。 今週の製作時間は?
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今週のパーツ
プロムナードデッキの窓の残り テンプレートが 1 枚と・・・ |
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木片を使って・・・
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そして作業は・・・
・・・ここに示すものを組み立てる。 ちょっとやっかいだが、完成するのはそう難しくない。 内側に塗料をスプレーする前、底の縁はマスクしておいた。 |
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ここで問題が生じた。これらの部品を固定する前、私はデッキをニスがけしてしまっており、デッキが少々まくれあがっていた。
私はこの問題を乗り切るために、ここで組み立てた部品をまず下のデッキに瞬間接着剤で固定した。
次に、それぞれの柱をデッキヘッドに接着し、固化するまで手で押さえていた。
デッキを下向きに押さえつけるためには、一度に 3~4 本を接着する必要があった。
これはかなり困難な作業であったが、最後にはうまくいった。
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この写真は、残りの部品を接着した結果を示す。
この木製部品は非常に柔らかいので、紙ヤスリを掛けるときは注意されたい。
私は非常に薄い瞬間接着剤を少量、木の上端に沿って付けてみた。
接着剤はしみこんで、乾くと固化し、木部品は作業に適した強さとなる。
この方法は、非常に薄い瞬間接着剤だけに適用可能であることに注意されたい。
入手には、模型専門店に行く必要がある。
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今週のポイント
特になし。 今週の製作時間は?
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今週のパーツ
煙突の外板 |
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そして作業は・・・
単純だが非常に面倒なのが煙突の外板張り作業である。 ここで見るように、まだ完了していない。 今は、2~3 本について、気が向いたときにだけ作業している。 外板の間の隙間をできるだけ小さくするために外板を若干面取りすることを忘れないように。 |
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この写真では、煙突の外板張り作業を完了したのが見て取れる。
次は、充填作業である。外板の隙間から黒い塗料がしみ出しているのが見えると思う。
心配される向きもあろうが、充填材で小さな隙間は埋めてしまえるので、後々問題が起こることはないであろう。
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今週のポイント
特になし。 今週の製作時間は?
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今週のパーツ
デッキ上の鋳造物の開始 金属鋳物部品については、必要になったもののみ調整し、塗装することにしている。 これは、塗装面が剥げたりする事故を最小にするためである。 trunking(訳者注:trunking は「中継具」と訳すべきか?煙突につながるパイプ様のもの。)の2つの部品は、第 3 煙突に向かって突き出すように取りつけるべきものと思われる。 だから、これは煙突を付けるまでとっておくことにする。 |
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そして作業は・・・
この写真は、きちんとマスクして塗装した船首錨部分である。 |
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この写真は、最初の 1mm 角棒を固定したところである。
実際はちょっとごまかさなければならなかった。
上甲板壁は、隔壁のところで終わっていてほぼ同じ高さだったため、デッキを少し削りおとし、角棒の方も細くした。
こうして、棒の端は上甲板壁の上端と揃った。
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これらのやっかいな小さい通風孔は、とても時間をくう。
バリをヤスリで除くのに長時間がかかる。
塗装と位置決めをより簡単にするため、私は 1mm の孔をドリルであけ、1mm の真鍮製の釘を瞬間接着剤で取りつけた。
時間のかかる仕事だし、これを固定するための小さい万力と鋭い 1mm のドリルが必要、そして、脇にドリルの刃が飛び出さないよう、
中心に孔あけをするという非常に大変な努力が必要となるが、不可能ではない。
孔の位置をマークする、鋭い中心孔あけ器(訳者注:センターポンチのことだと思います。)も必要となる。
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ここで、鋳物部品を正しい場所に配置する簡単な方法をお教えしよう。
これによれば、デッキの長さを測る必要もないし、デッキを台無しにしてしまう可能性のある「位置のマーク付け」の必要もない。
まず白紙を用意してデッキの上に置き、後部と側面に指をこすりつけて折り目を付ける。 後部に沿って切り、側面の線を鉛筆で書き入れる。次に半分におり、中心線を付ける。 係船柱のような大きなパーツの場合、説明書に記してある寸法に従って紙を切り抜くことで、目的の位置を示すことができるので、こうしてできたテンプレートを正しい場所にマスキングテープで留め、これをガイドとして正しい場所にパーツを接着する。 紙を一緒に接着しないように注意すること。 |
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もっと小さなパーツの場合、目的の場所に鉛筆で印を付けたテンプレートを正しい場所にテープ止めする。
次に、紙越しに針を刺すことにより、デッキに小さい孔をあけることができるが、これはパーツを取りつける、あるいはドリルで孔あけするべき場所を知るに十分である。
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ここに示すのは、船首錨で行ったこの方式の例である。
見て分かるとおり、ウェルデッキの孔は実際上覆われてしまっている。
錨の部品をくっつけるコツとしては、接着面の塗料を掻き落として錨胴部の端をヤスリで平らにすると、接着剤に対して十分な接合面が得られる。
高粘度(ジェル状)瞬間接着剤を使うのもコツ。
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これは完成した前甲板の写真である。
ノート:
私の模型で黒く塗ってある船首部品は、実際は白く塗るべきであった。 オージーのマイケルに感謝、そして、アマティー社にしっぺ。 |
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今週のポイント
ことに至る前に考えよ。 後々まで部品を保存しておくと人生楽になる。 小さい部品を大きな部品に対して合うように調整するのは、その逆より楽である。 今週の製作時間は?
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今週のパーツ
金属鋳物部品追加 |
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そして作業は・・・
係船柱は、以前調製した鋳物部品と同様にヤスリがけし、スプレーした。 次に、デッキに接着した。係船柱と繰り形の正しい間隔をとるため、私は、エッチング部品の廃材を使った。 使ったのはフレッドのセットの枠の一つだが、アシェットが送ってくるエッチングのスクラップでも同様に使える。 エッチング部品の最初のものは、64 号で届く。 この廃材を繰り形にあて係船柱を真鍮板に押しつけるようにした状態で接着する。 接着剤が完全に固まる前に真鍮板を除く(訳者注:後にこの方式に問題があることが判明するので、第 87 週を参照のこと)。 この作業は、特に一番小さい奴に時間を食うが、難しすぎるというほどではない。 デッキ上の位置のマーク付けには私の発明になる「紙製テンプレート法」と針を用いた。 小さい通気孔がないことにお気づきと思う。まだ制作中なので、接着していないのだ。 小型のハッチもまだである。アマティの部品は小さすぎるようなので、あとで新しい奴を作らねばと思っているところだ。
訳者注:
beading は、通常はビーズ細工のことだが、この場合、建築用語でいう繰り形、すなわち、建物や壁につけられる同じパターンを繰り返す縁取りと考えられる。 写真を見ると、船体上端の縁取りのことを言っているらしい。つまり、繋留するためのキノコ型の柱を、船の側壁にぴったり付けるのではなく、エッチング部品の厚さだけ離せ、ということである。 |
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まず第一に、船尾楼デッキを丸く取り囲む繰り形を固定した。
ゆっくり作業する限りそう難しいものではない。係船柱の接着は、船首と同じ方法で行う。
クレーンの基部はまだ固定していないが、その前に下半分を錆赤/茶色でスプレーしたいからである。
同じ色に塗装する他の部品が届いてからまとめて行うつもりだ。
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この写真は、ハッチのひとつを置いてみたところである。
これには、アシェットのカード部品でなく、自作のエッチング部品を使ってみた。
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前側デッキのハッチを示す。ここでも、自作のエッチング部品を使っている。
まず白で塗り、舷窓部分にちょっと黒を使い、舷窓枠は塗装を剥がして真鍮面を露出させた。
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最後に、クレーン台座を固定した。
白色塗料をスプレーしたのち、近接する隔壁と同じ高さになるように気を付けてマスキングし、赤茶色を塗装した。
赤茶色のブラシ塗装は 3 回の薄いコーティングに分けて行った(訳者注:エアブラシであろう)。
高品質のブラシと薄いコーティングで、良質の仕上がりが得られた。
台座は、その場に瞬間接着剤で固定した。
脚注:
私はクレーン台座を間違った場所に固定してしまったようだ。左右反対向きだったのだ。下の写真をご覧頂きたい。 |
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誤り :o(
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正解 :o) これが分かったのは、クレーンをこの場に固定しようとしたときであった。 正しい位置を教えてくれたテツオさん(訳者注:私=訳者ですね σ^.^*)に感謝。 幸運にも、台座は極めて容易に剥がすことができた。 1/2 インチ(13ミリ)の彫刻刀を使い、デッキから簡単に外すことができた。 私は、刃の方を台座の縁から下にゆっくり差し込み、てこによって剥がした。 彫刻刀の刃は十分広く、デッキにダメージを与えることなく、てこによる力を与えることができた。 成功するか否かは、どれだけ強く接着しているか、どれだけデッキにヤスリがけして薄くしているか、などにかかっている。 ゆっくりと行い、デッキが壊れそうな音を立てたらすぐやめること。 彫刻刀の刃を下につっこんだ部分では、基部の周りの赤いペンキがちょっと剥がれたので、少量の塗料で修正する必要があった。
訳者注:
「UKタイタニック警告スレ」で指摘したように、以前この部分は、「クレーン台座の固定位置を中央よりにしてしまったためにアームがぶつかった」と解釈して、 剥がした後、側壁側に移して再度接着してしまっていた。 http://www.encyclopedia-titanica.org/deckplans/deckplan_c.shtml を UK 氏に教えて、 左右逆である可能性を指摘したところ、上記のように再度修正したのである。 しかしその後ドイツのサイト http://urlm.de/www.kai-schmitt.com の 2004年 7月の 2ページ目をみると、(ドイツ語なのでよく分からないが)「UK サイトを見て、台座の固定を差し控えている。説明書とは違うらしいのでクレーン本体が来るまで待とうと思う。」とある。 つまりこれは UK 氏のミスと言うより、説明書のミスかもしれない。 日本版でどうなっているか分からないが要注意。 |
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今週のポイント
瞬間接着剤を信用しすぎないこと。私が係船柱を塗装するのに使った車用塗料が溶けた。 今週の製作時間は?
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今週のパーツ
繋留部品 |
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そして作業は・・・
この写真で、塗装するために裏返しに置いたマスキングテープ上に部品をくっつけた様子をご覧あれ。 適当な長さのテープを、粘着面を上にして置き、別のテープ片で固定する。 これで、うまい具合に粘着面ができるので、ここに係船柱をくっつけた状態で楽にスプレーすることができる。 スプレーする前にグリース分を除くことを忘れないように。 洗剤で洗ってから完全に乾燥させるか、セルロースシンナーを使う。 溶剤を使う場合、良い換気状態であることを確かめること。悪臭がするし、体に悪い。 |
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この写真で私は、田宮のマスキングテープでデッキをマスクし、他の隔壁に合わせて隔壁を赤で塗装したところである。
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この写真は、完成した船首。
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そしてこれは、完成した船尾。デッキに固定する部品の位置決めには、例の紙製テンプレート法を使った。
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今週のポイント
特になし。 今週の製作時間は?
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今週のパーツ
木製クレーン台座と係船柱 |
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そして作業は・・・
この写真で、船首と船尾に接着した係船柱がご覧になれる。 前 2 週と全く同様の手順である。 クレーン台座は、そのうちの幾つかにドアが付いているので、これを仕上げてからやるため、少しの間待つ必要があろう。 |
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これは、小さい方のクレーン台座の一つに、エッチング部品を付けて白く塗装した所を示す。
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これは、2 つの小さなクレーン台座を固定したところ。
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これは、船尾楼の 2 つの台座。扉を表面に接着し(その形に曲げるのを忘れないこと)、プライマー処理した後、光沢白で塗装した。
最後に、瞬間接着剤で正しい位置に固定した。
正しい場所に置くためのガイドとして、デッキに正しい位置をマークするには、ピンを使用した。
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最後に、船尾のクレーン台座を示す。前と同じ方法を使った。
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今週のポイント
特になし。 今週の製作時間は?
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今週のパーツ
ナビゲーションブリッジと船尾ドッキングブリッジの詳細 |
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そして作業は・・・
この写真は、ブリッジのウイング部品を正しい位置に接着したところを示す。 接着前に部品は塗装した。後から考えてみると、この方法は、どうも最良ではなかったかもしれない。 縁がちょっと粗くて紙ヤスリがけが必要で、そうすると再塗装も必要になる。 C デッキに付けるべき小さな角部品を組立てたが、しばらくは放っておこうと思う。 これには、小さなハトメを付けることになるらしいので、その場に固定する前にこれを取りつけた方が楽であると思ったからである。 |
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この写真は、ドッキングブリッジである。
わたしは、釘の代わりに、1mm の真鍮製の針金の短い切れ端を使った。
全く同じ目的なのだが、ドリルがより楽である。
小さい孔をあけるべき位置をマークするには、例の紙製テンプレート法を使い、瞬間接着剤で正しい位置に糊付けした。
1x1mm の支持柱は、塗装後固定するつもりだ。
長いまま塗装し、それから正しいサイズに切り出して接着する計画である。
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この写真では、5 本の柱が見えると思う。これを合わせるにはちょっと時間を食う。
また、船尾の文字も見えている。わたしは、固定前に「タイタニック」の文字を塗装しようとしたが、余りうまくいかないと結論した。
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この時点で、フックがきたので(第 76 週)、角部品の作業ができるようになった。
まず、底に 1x1mm の木片を接着した。左右のペアを確認することと、木片の端が少しだけ縁から出っ張るようにすることに注意する。
フックを 2 つ、幹の部分を 2~3mm になるように切り縮め、孔に押し込んで、端をかぶせるように曲げる。
この後、正しい位置に瞬間接着剤で固定する。フックは約 45 度の角度をなすことに留意する。
訳者注:
"eyelet" は何でも "穴のあいたもの" を意味する。 この場合「ひーとん」と呼ばれるフックを指していると思うが、 訳中では単にフックとします。ちなみに輪が閉じていないものは「よーと」と言います。 次に私は、底面を上甲板壁や下部隔壁とマッチする色に塗装した。 作業を続ける前に、数日は乾燥させること。形を合わせて正しい場所に固定するにはかなり粗暴な取扱いを受けることがあるので。 さてこれは、コツが必要な部品。ひとつながりになって索具を形成するので、しっかりと接着しなければならない。 このことは、ourboard(訳者注:どの部分か不明)の縁がバルウォークのいかなるスロープにも合うように面取りする必要があり、 船尾の縁は隔壁とマッチするために完全に平らでなくてはならないことを意味する。 この作業は、非常に鋭いナイフ、望むらくはクラフトナイフに新品の刃を付けたものを用いる限り、容易である。 部品を正しい位置に置いてみて、完全にぴったりであると満足したなら、隔壁やブルウォークからペンキを掻き落とす。 カード部品を使っている場合は、カードに接着剤が効くのでより楽である。 エッチング部品の場合は、塗装を剥がす必要がある。 こうして、部品をその場に接着する。私は、真鍮に接着するものがほしかったので、ジェル状瞬間接着剤を使った。 しかし、カード部品を使っているのであれば、木工用ボンドでも良い。 後者の場合、部品の正しい位置決めに少しは長い時間を掛けることが許されるが、カード面を汚す危険があるので接着剤を使いすぎないように注意すること。 完全に接着していることを重ねて確実なものとするため、わたしは、低粘度の瞬間接着剤をピン先に付けて接合部に流し込んだ。 接着剤が完全に乾いたら(私は、瞬間接着剤でさえも 1 晩待った)上端を白で塗装した。 私の模型では、赤の部分に 2~3 の小さな傷が見えると思う。 これは、次回赤色塗料の缶を開けたときに、ちょっと塗って修正してやろうと思う。 |
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今週のポイント
模型専門店、金物店、あるいは模型道具店で、0.6mm のドリルを購入できる。 今週の製作時間は?
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