My YAMATO
製作日誌
ポータルサイトの管理人自身が挑戦した「週刊 戦艦大和を作る」の製作日誌。
エッチングの方法
はじめに
艦船はとても複雑な構造をしているため、ディテールの表現にエッチングパーツが欠かせません。
ここでは、エッチングパーツを自作するために必要な道具やその使い方、エッチングパーツの製作手順などを説明します。
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現在サンハヤトが感光洋白板の販売を中止してしまったため、この方法でエッチングパーツを製作することが出来なくなってしまいました。
代替案については今後の課題となります。また良いやり方が見つかったら記事を更新しようと思います。
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必要な道具
エッチングパーツを製作するために最低限必要となる道具は以下の通りです。
メーカー | 型番 | 品名 | 用途 |
サンハヤト | BOX-1 | ちびライト | 露光機、感光洋白板を露光させる時に使用します。 |
TH-100 | サーモヒーター | 現像液、エッチング液の温度管理を行うためのヒーター。 |
C-100 | 温度計 | 現像液、エッチング液の温度確認用。 |
H-1000A | エッチング液 | 1Lタイプ。廃液処理剤も付いています。 |
DP-303 | 現像剤 | 感光後の洋白板の現像用(スプレータイプ)。 |
DP-50 | 現像剤 | エッチング後の感光剤洗浄用。 |
DF-201W | 感光洋白板 | 100×150×0.2mm ※現在入手不可。 |
DF-003W | 感光洋白板 | 100×150×0.3mm ※現在入手不可。 |
サンワサプライ | JP-OHP10A | OHP用印刷シート | ネガ製作用のインクジェット対応透明シート |
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100均 | | プラガチャ玉(中) | プラスチック製のクリップ |
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| トレー | エッチングトレー、洗浄トレー 3 枚程度。 |
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| ジョーゴ | 廃液をペットボトルへ入れる時に使用。 |
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| 細筆 | 4 本程度。溶け残った場所にエッチング液を塗布する時に使用。 |
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端材利用 | | 透明アクリル板 | 厚み 5mm 程度の透明アクリル板。 |
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| 割りばし | |
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| 1L のペットボトル | 廃液保存用。 |
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原稿作成
溶かしたい部分が黒になるように原稿を作成し、OHPシートに表用、裏用とも2枚ずつ印刷します。
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露光準備
OHPシートは表裏とも2枚ずつトンボの位置をぴったり重ね、印刷面が感光洋白板にくっつくよう貼り付けます。
OHPシートが1枚では、光が透けて露光してしまう可能性があり、念のため2枚重ねにしています。
その後、透明のアクリル板でサンドイッチしてマスキングテープでしっかり縛るように固定します。
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露光中
この露光機は片面ずつしか処理できないので、約6分ずつ裏返しながら露光します。
時間は感光洋白版の賞味期限によっても調整する必要がありますが、適当でも何とかなるようです。
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現像
露光が終わったら感光洋白板の表面の透明保護ビニールを剥がし、現像剤をスプレーして水で洗い流します。
スプレーして10秒くらい待って流水(極弱い)で洗い流す作業を何回か繰り返すと綺麗に現像できます。
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現像完了
指などで擦らずに、スプレーして流水で洗い流す方が良いようです。
お湯を使ったり擦ったりするとパターンが剥がれてしまいます。
また綺麗に洋白板が見えるようにしっかり洗い流さないとエッチングされずに溶け残ってしまいます。
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エッチング準備.
エッチング液が裏側にも行き渡るよう、また、箸でつかみやすいようにプラスチックのクリップを隅に取り付けます。
この辺の工夫は他の方法でも良いと思いますが金属は使用しないこと。溶けてしまいますよ。
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エッチング中
約40度のエッチング液に漬けて、エッチングします。
5分毎にひっくり返したり、かき混ぜたりしながら、作業します。
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エッチング完了
ここまで溶けるのに約40分くらいかかります。
思ったより時間がかかりますが、繊細でシャープな仕上がりにきっと満足することでしょう。
溶け残った場所がある場合、筆でエッチング液を塗り付けて溶かします。
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感光剤の除去
約50度のお湯に現像剤を溶かし、エッチング後の感光洋白板を入れると表面の感光剤が溶けてなくなります。
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完成
最初は少し失敗するかもしれませんが、何度かやるうちに慣れてコツもつかめると思います。
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